
もっとも古い糖尿病患者は藤原道長!?
日本の糖尿病患者数は、かつては100人に1人程度でした。
ところが平成27年の厚生労働省の調査によると、糖尿病が強く疑われる人の割合は、男性の19.5%、女性の9.2%まで増加しています。
このように、日本で糖尿病の患者が増え始めたのは、戦後20年を過ぎたぐらいからで、その理由は明確です。
高度経済成長によって生活が豊かになり、主食のお米や麺類はもちろん、砂糖入りのお菓子やジュースまでも、誰もが自由に口にできるようになったからです。
それ以前の時代は、糖尿病患者はほとんどいませんでした。
記録で確認できる日本人の糖尿病は、今から約1,000年前の平安時代に生きた藤原道長です。

晩年の道長の様子を記した藤原実資の『小右記』には、急激に痩せ細って水をよく飲むようになり、視力が年々衰えて目の前の人物の顔の判別もできなくなったと記されています。
ただし、これは道長が当時は貴重だった糖質を日頃から食べられる特権階級だったからで、一般の人々には糖尿病患者などいませんでした。
つまり、僕たちはDNAに刻まれてきた食生活を勝手に変えてしまったことで、現代人は様々な「生活習慣病」に苦しむことになってしまったのです。
