
老化の原因は、100を超える説が提案されているものの、まだ定まっていないんですね。
ただ、共通した特徴が2つあります。
①悪いものが溜まる(蓄積)と、②良いものが不足する(欠乏)です。
①の例としては、遺伝子の元であるDNAに傷(異変)が蓄積したり、異常なタンパク質が蓄積します。
DNAは遺伝子そのもので、僕たちの人生や運命を司る大切な設計図です。
生き物は傷が入るとすぐに修理するシステムを何重にも備えて、傷が蓄積しないようにしています。
DNAに傷が入る環境に暴露されても、少しぐらいは大丈夫な理由です。
異常タンパク質は、普段は設計された形で正しい働きを保持しています。
ところが、様々な要因で形が変わってしまい、「つくる」と「こわす」のバランスが崩れて溜まってしまいます。
いわば、ゴミ収集車の働きが落ちてゴミが溜まると、ゴミが至るところに散乱しているイメージです。
②は、幹細胞の減少・ホルモンや補酵素の不足です。
幹細胞は各器官で働く細胞を生み出す大体の細胞ですね。
その幹細胞が減少すると新しく細胞を生み出す能力が落ちてしまい、細胞数減少の原因となるわけです。
ホルモンは、様々な器官でつくられて分泌されます。
血液などの体液を通して体内を循環しつつ働く成分で、生物の正常な状態を支える大切な物質です。
ですが、女性ホルモンや男性ホルモンは、老化によって減少します。
つまり、良いものが不足するわけです。
「補酵素」は、細胞の中で働き様々な酵素を助ける物質で、ビタミン類や微量金属類があります。
補酵素のコエンザイムQが老化で減ることも知られています。
こうした物質の不足は、補充することで補えるため、細胞補充やホルモン補充療法などが試みられていますが、正しく不足を補うことが難しく、まだまだ発展途上の段階です。
ただし、ビタミン類や微量金属は食品から摂取できるので、不足分の補充は比較的簡単です。
