本要約 鍼灸接骨院

【老化30】各種のコラーゲンとその多様性

研究されているコラーゲンはヒト由来のタンパク質で、28種類が存在しています。

最も多いのが皮膚・骨・腱の構造を保持している「Ⅰ型コラーゲン」です。

軟骨には「Ⅱ型コラーゲン」が存在し、血管が侵入しないという特徴があります。

皮膚の真皮と表皮の間には、「Ⅳ型コラーゲン」が基底膜を形成しています。

最近では、幼若者の皮膚に「Ⅲ型コラーゲン」が多いことから、「ベビーコラーゲン」と呼んでいる方もいるのですが、若々しい皮膚のためにはベビーコラーゲンが増えたほうが良いということではありません。

型(タイプ)が異なれば機能が違うため、注意が必要です。

加齢に伴い、Ⅰ型コラーゲンが主体のコラーゲン線維が発達します。

それによって、組織がしっかりとしていくわけです。

なので、「加齢したらⅢ型コラーゲンが増えることが良い」という考えには疑問符がつきますね。

加齢に伴うコラーゲンの変化は、コラーゲン線維同士が手を結んでしまうことです。

架け橋ができると分解しにくくなり、さらに切れにくくなるうえ、柔軟性を失います。

骨のコラーゲンでは、一定の強度は高くなりますが、柔軟性がなくなって逆に折れやすくなります。

コラーゲンは「骨の免振構造」に関与するので、歳を取ってもコラーゲン量が多いほうがベターです。

産業利用されているコラーゲンの材料は、牛皮&骨・豚皮・テラピアの皮&鱗・タラなどの皮・シャケの皮&軟骨です。

水産系コラーゲンの利用が増えていることから、ナマズの皮なども利用され始めています。

コラーゲンの基原により、物性や変性温度が異なるものの、抗原性が低いという特徴があります。

実際、歯肉や皮膚への注入用に利用されている医療用コラーゲンは、牛皮由来のコラーゲンです。

ナマコのコラーゲンを用いた化粧品もあります。

古くは、コラーゲンの変性物であるゼラチンとして、接着剤に利用されることが多く、固形墨にも利用されています。

馴染みがあるのは、お菓子の材料のゼリーです。

水溶けの良いゼリーも開発されています。

冷凍パスタや丼物の具材を固めるのにもゼラチンが使われているし、うなぎの蒲焼を美味しく見せるために、ゼラチンを混ぜた調味料で照りをつけることもあります。

電子レンジ調理食品が増えることで、固め剤としてのゼラチンの用途もあり、利用価値は広がっています。

皮・骨・鱗などを不要として廃棄するのは宝の持ち腐れで、これらは色々な形で利用できます。

コラーゲンは、自然に優しい素材なのです。

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