本要約 鍼灸接骨院

HACK06▶︎言葉ではなく「イメージ」で記憶する

脳は言葉の世界ではなく、感覚・音・イメージの世界で進化しました。

何かを読んだり聞いたりするとき、イメージを構築し、脳の奥深くにある視覚を司るハードウェアを活用すべきです。

言葉でものごとを記憶しようとすると、脳の動きが鈍り、もっと良い使い方ができるエネルギーを浪費してしまいます。

「視覚化」すれば、脳は簡単に記憶できる

マティアス・リビング氏は、スウェーデンにおける脳トレーニング界の第一人者で、3度のスウェーデン記憶力チャンピオン、世界では75位にランクされています。

世界メモリースポーツ協会から、世界に154人しかいないグランドマスターに認定されています。

マティアスが自分の記憶をハックしだしたのは、2008年のこと。

それ以前は平凡な記憶力の持ち主でした。

一度に覚えられる数字は10個かそこらでしたが、今では1,000個を記憶します。

マティアスは、学ぶことが大好きでした。

記憶力は改善できると知って、脳を鍛え始めました。

わずか数ヶ月後には、スウェーデン記憶力選手権で優勝しました。

彼は、脳を鍛えることを、車の運転を習うことになぞらえます。

数ヶ月はかかりますが、身に付けた新しい技能はいつまでも忘れることはありません。

さらに、歳をとるごとに技術が向上するのです。

神経の4分の3は「視覚」と結びついている

記憶力を強化する基本は、言葉よりイメージで考える方法を脳に教えることです。

そのためには、視覚化のスキルを向上させるトレーニングが必須になります。

イメージを視覚化すると、情報は脳の記憶装置のところまで近道をします。

短期記憶をすっ飛ばして、長期記憶の保管場所に直行してくれるので、定着しやすくなります。

五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)のうち視覚が脳にとって最も重要なのは、最も密接に生存に結びついているからです。

五感とともに働くニューロンの4分の3は視覚と結びついています。

聴覚や触覚を通じてのほうがよく学べると考える人もいますが、記憶の専門家は、新しい情報を吸収する方法としては視覚化が最も効果的だと考えています。

人に教えたり自分で実際にやって学んだりすることは、新しい情報を記憶する強力な方法ですが、どちらも視覚化が伴うことで効果が強化されます。

「視覚化記憶術」をトレーニングする

音で情報を吸収しようとして何度も声に出すとき、脳は一度にごく少量のデータしか受け入れられません。

イメージで学ぶときには、もっと多くの情報をもっと速く吸収します。

これを日常の場で活かすためには、具体的にどうすれば良いのでしょうか??

たとえば、新聞を読むとき。

記事の内容を映画のように視覚化してみてください。

最初は、視覚化しやすいものから始めるのが良いと思います。

経済や国際政治の記事より、強盗事件を扱った記事のほうがやりやすいです。

強盗が逃げている場面を想像してみてください。

銀行から飛び出してきて、歩道を一目散に走っています。

体格は?服装は?黒い帽子、緑色のジャケット、黄色のズボンです。

拳銃を抜いた2人の警官が追いかけています。

それが見えていますか?

そのイメージをしばらく維持するように、脳に頑張ってもらってください。

次に、その光景にもっと接近します。

強盗の目や髪をよく見てみてください。

どんな顔をしていますか?

強盗が逃げている道路についても、詳しく見てみてください。

たぶん、これまでも意識せずに同じようなことをしてきたと思います。

たとえば、小説を読んでいるとき。

無意識ではなく意識的にイメージを思い浮かべるほうが、細部までよく記憶することができます。

何度もやっているうちに、自然にできるようになります。

イメージが自動的に浮かぶようになり、視覚化によって知識を定着させることが、新しい習慣になります。

自分は「視覚型の人間ではない」と思う人も、視覚化が得意になるように励むべきです。

まず、簡単なものから始めることです。

目を閉じて、犬を視覚化してみてください。

最初に頭に浮かんだ具体的な犬種を選んでイメージします。

視覚化するときは、最初に頭に浮かんだものを使うのが良いです。

次に、そのイメージを拡大します。

どんどん拡大して、細部まで詳しく見ていきましょう。

視覚化は、三次元の立体にすることが重要です。

それは、平面的なイメージよりも長く脳に残ります。

脳が磁石のように情報を定着させる

最初は犬や新聞記事だったとしても、そのうち数字や、突拍子もない数式まで、あらゆる情報を視覚化する習慣が身についてきます。

誰かの話し声が聞こえてくるたびに、このスキルを練習するのです。

声に耳を傾けながら、どんなイメージが浮かんで脳にとどまるかを見届けましょう。

本気になって細部まで集中すると、よく覚えられます。

定着したイメージは、脳が元々の情報へと遡るための手がかりになります。

練習次第で、脳はまるで磁石のように新しい情報を引き寄せて、保持するようになります。

視覚化の技術は、なんら革新的なものではありません。

過去数千年にわたって実践されてきた、古来の発想なのです。

マティアスほどのレベルになると、創り出したイメージをスクロールして、情報を無限に保持できるそうです。

スマホの画面を閲覧するようなものです。

脳内にイメージがあるので、元の情報を改めて記憶し直す必要がありません。

彼が視覚化の練習をするのは、静かな時間です。

たとえば、人を待っているときや、歯を磨いているときなど。

一度に数個のイメージをスクロールして、記憶にとどめていきます。

視覚化で難解な概念も理解できる

イメージが有効なのは、情報の記憶に対してだけにとどまりません。

なぜなら、イメージの力を利用して、パフォーマンスをアップグレードできるからです。

また、視覚化のおかげで、さまざまな分野の専門家の話についていくことができたり、有意義な意見交換ができます。

言葉だけでそれをやろうとしたら、わけが分からなくなって、専門的情報を含む内容にはついていけません。

とにかく重要なのは、イメージです。

詳細に視覚化すれば、丸暗記では不可能な知識を得ることができます。

言葉には限界があります。

言葉がどんなにたくさんあると言っても、有限です。

しかし、イメージは無限です。

そのイメージと同様に、脳のハードウェア・ソフトウェア・配線をアップグレードすれば、脳の可能性もまた無限に広がっていきます。

次回予告

HACK07▶︎「呼吸」は脳を変えるドラッグである

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