
「ただ寝るだけ」で莫大なメリットが得られる

多くの人々がアリアナと同じように、耳元で突然の緊急警報が鳴るような体験をしています。
誰よりも努力すれば表彰してもらえるとでもいうかのように、疲労困憊するまで頑張りぬいています。
でもそれは、ブレット・ブルーフ社が推奨する生き方とは正反対の生き方です。
まだそれがわかっていなかった頃、著者はサンフランシスコから中国へと飛んで基調講演を行っていました。
講演の翌日、フロリダにとんぼ返りして、別の技術系のカンファレンスで基調講演を行いました。
さらにその翌朝の5時、フロリダを飛び立つ飛行機の機内にいました。
コーヒーはおろか、水さえ飲んでいませんでした。
離陸後、機内の通路で意識を失いました。
何が起こったのか記憶はないのですが、身体を揺り動かされて、それまで経験したことがないような至福の眠りから目覚めたことを覚えているそうです。
疲れ果てて、脱水症状を起こしていたそうです。
もっと慎重であるべきだったと、著者は反省しています。
意識が戻ったとき、機内放送で乗務員が躍起になって乗客に医師がいないかと訪ねていて、別の乗務員が著者にオレンジジュースを飲ませようとしていました。
「ダメだ」と半ば目覚めた状態で、「ケトーシスなんだ!」と主張したそうです。
幸い倒れた際に頭は打っておらず、転倒による医学的問題も起こしていませんでした。
この体験は著者の頭に、気を失って揺り起こされる前に睡眠をとって休養することの大切さを叩き込んでくれました。
アリアナと著者とでは睡眠改善のアプローチは違いますが、体験していることは同じです。
著者は、「充電でき、よく休めたとき、良き夫、良き父、良きCEOでいられる。」と言います。
アシスタントに手伝ってもらって、毎日十分な睡眠が取れるように予定を立てています。
平日の勤務スケジュール表には、少なくとも30分の「アップグレード時間」を予め書き込んでいます。
自分のための時間を確保しなければ、重要でない仕事で1日の時間があっという間に埋まってしまいます。
その代償を払うのは、自分自身なのです。
次回予告

第7章【運動】「間違いだらけの運動」を今すぐ辞めよ。