
「油」を変えて脳を取り戻す

世の人々の「炎症」の発生率は、おばあちゃんの時代以降、劇的に増大しました。
僕たちがいま闘っている病気のほとんどはすべて炎症性であることが知られています。
それなのに、オメガ6脂肪酸を食事にどんどん加えて火に油を注いでいます。
フリーラジカルを助長する死の液体「植物油」

植物油はオメガ6の主要源で、世界で最も安価な脂質のカロリー源なので、たいていの人は食べすぎています。
極端に聞こえるかもしれませんが、シャナハン博士は植物油を「死の液体」と呼ぶべきだと言っています。
化学的にとても不安定で、放射線と同様の作用を及ぼしてDNAに直接ダメージを与えるフリーラジカルの形成を助長するからです。
植物油を摂ることは放射線物質を摂ることに似ています。
どちらも健康を改善したい人にとっては良い選択肢ではありません。
いまや、僕たちの食事にはかつてないほど大量の植物油が入っています。
アメリカの植物油の摂取源で第2位のキャノーラ油は、1985年までは存在すらしていませんでした。
平均的なアメリカ人の身体は現在これまでになく、こうした脂質でできています。
人間の脂肪組織を生検にかけたら、今日のそれは50年前とは変わっています。
劣化しやすくて炎症性のある液体油脂を多く含んでいるのです。
脳の「50%」は脂肪でできている

まだ植物油の怖さがピンとこない人は、脳の50%は脂肪であるという事実について考えましょう。
身体が健康的な脂肪を得られないならば、脳をつくるために、なんであれ摂取した脂肪を使います。
シャナハン博士は、それを家を建てる工事に例えています。
「レンガ造りをご希望だというのは承知してるんですけど、材料が届かないんです。スタイロフォームなら届いたんですがねえ。もう工事を始めないといけないので、こいつを使って様子を見てみましょう。」
家と同じで、身体が全力を尽くしても、脳が炎症性の脂肪でできているのでは、最高のパフォーマンスは望めそうにありません。
「患者たちは健康的な脂質で脳を再建するまで、自分が何者かも本当にわかっていない。」とも言っています。
著者の経験でも、食事で摂っていた脂質を一掃して、バター・アボカド・ココナッツオイル・MCTオイルなどから得られる正しい種類の脂質を増やしたとき、それまで感じたことのない大量のエネルギーと回復力が引出されました。
次回予告

人間の身体には「飽和脂肪酸」が必要