
「病は気から」の逆もまた真

人々の生活行動には、2つのタイプがあります。
🐼を働かせるタイプと、「失敗へのサーボ機構」を働かせるタイプです。
どちらが良いかは聞くまでもありませんが。
例えば、近い将来に起こり得る問題で、不安を抱くことがあったとします。
受験や就職・結婚・人間関係などが不安材料です。
すると、一般的な問題として見聞きした失敗例をあれこれ考え、失敗する前に気持ちの上で失敗の経験をしてしまいます。
新聞や雑誌、TVやSNSなどから得た知識を、自分自身の失敗として刷り込んでしまいます。
こうなると、「失敗へのサーボ機構」が働き出します。
脳と神経系は、現実の経験とイメージの経験を区別できないので、失敗について考え続け、その刺激が繰り返されると、失敗の感情を体験します。
反対に、目標を心に抱き続け、それが心の中で現実になるまでイメージし続けると、🐼が働いて、勝利感、言い換えると「自信」とか「勇気」とかが出てきて、「望ましい結果が得られるという信念」を体験します。
自分自身で、意識的に心の🐼を覗くことはできません。
そして、それが失敗するように作用しているのか、成功するように作用しているのかを、伺い知ることもできません。
成功こそ成功の母

意識的に操作できない心の中にある創造の仕組みと、その🐼をうまく操作する方法があるとすれば、それは「成功の経験」を頭の中にイメージすることです。
成功を思い描けば良いということです。
「勝利感」は簡単に感情にすると「やった!!」という気持ちなので、それ自体は行動の結果として生じるものです。
なので、勝利感自体は成功に向ける作用をしませんが、成功は「自分が設定した目標を自分が満足できる形で達成すること」なので、目標を達成して満足している自分をイメージすることが、成功をより確かなものにする起爆剤になります。
例えば、迷路を学習できる「ロボット・ネズミ」を迷路に入れて観察すると、絶えず仕切りや障害物に当たりますが、最終的には迷路を通り抜けます。
すると、2回目からは、どこにも当たらずに迷路を抜けます。
この「ロボット・ネズミ」は、うまくいった行動だけを記憶するように作られているので、2回目からは「成功した行動」だけを選んで、素早く迷路を通り抜けることができたのです。
人間はロボットよりはるかに精巧に創られているので、成功体験だけを記憶し、それを反復活用するイメージ訓練を行えば、効果覿面です。
ちょっとしたことに成功すると、大きな仕事にも「成功感」を持ち越せます。
なので、まず小さな目標を立ててそれを達成したら、次にもう少し大きな目標を立てて・・・みたいな感じで段階的に目標を大きくして、というのが上手なやり方です。
「失敗は成功の母」と言われますが、目標達成への過程で、フィードバック機能として行動の修正には役立ちます。
サイコサイバネティックス的には「成功は成功の母」です。
日本の諺で言うところの「一事成れば万事成る」と同じような意味になります。
「できること」から徐々に

重量挙げの選手は、まず、たやすく持ち上げることができるウェイトのバーベルから始め、徐々に重さを増やしていきます。
ボクシング界の優秀なマネージャーは、将来有望な新人には、まず楽に勝てそうな相手と戦わせ、徐々に自信を付けさせていきます。
この原理は、日常の行動にも応用可能です。
まず、成功できる仕事から手がけ、徐々に難しい仕事をこなしていきます。
誰でも、過去に成功した経験を持っているはずです。
小学校の徒競走で1番になったことでもいいです。
その時のことを、頭の中で鮮明に再現できればOKです。
この方法が有効なのは、過去の成功体験が、現在の自分自身の脳と神経系に再現される点にあります。
だんだんリラックスして自信に満ち溢れた気分になり、これからの行動に自信と勇気を与えてくれます。
仕事でも、ゴルフのコンペでも、プライベートのちょっとしたことでも、なんでもいいんです。
この方法は、びっくりするぐらいの効果があるらしいです。
「らしい」と言うのは、僕がまだちゃんとやってちゃんと実感していないからです(笑)
望ましい結果を頭に描く

勝利感を持つことが習慣化されると、見える景色が変わります。
正確には「変わるらしいです」笑。
成功したらどのように振舞い、どのように感じるかを、頭の中にイメージします。
成功して満足感に浸っている自分の姿をイメージします。
これができるようになれば、イメージ訓練を習慣化したことになります。
気持ちの上で必ず成功すると考え、そのように振舞うことは、重要な意味を持っています。
何か心に浮かんだ時は、マイナス思考をせずに、プラス思考をします。
望ましくない結果を悩むのではなくて、望ましい結果を「楽しむ」んです。
「ああやって、こうやったら、失敗するんだろう」という仮説を何回も心の中で繰り返していると、それに馴染んでしまいます。
そして、その「仮説」は「可能性」に育っていって、「そうしたことも起こり得る」に変わります。
すると、失敗の創造的仕組みが自動的に働いて、マイナスの可能性を心の中に描き始めます。
このイメージが細部にわたって描かれるようになると、その「想像」は「現実」になり、それにふさわしい反応を生じさせます。
悩みを楽しみに変える

私たちは、悩むことがあります。
それは仕方のないことですが、悩みに馴染んでしまうほど悩むことが多いのです。
これでは悩む訓練をしているわけですから、悩む人間になってしまうのです。
マシュー・チャペル博士
感情を意思の力で制御することはできませんが、関節的にコントロールすることはできます。
「悪い感情」が心を占めたら、それを忘れて「良い感情」で心を満たすようにします。
感情は想像によって動くので、マイナスの感情は追い払えないとしても、プラスの感情には置き換えることができます。
記憶は変化する

人間の心には、過去に経験したことを記憶する機能があります。
これを「エングラム」といいますが、そこには幸せの物語もあれば、不幸な結末の記録もあります。
どれも、事実として記憶されています。
幸せの記憶を取り出すか、不幸の記憶を取り出すかは、自分次第です。
そして、このエングラムは、再生されるたびに少しずつ変化します。
なぜかというと、現在の心境が影響するからです。
不幸な幼児体験や精神的外傷は、永久に治らない人もいれば、克服して幸せになっている人もいます。
過去によって運命を定められているわけではないし、破滅させられるものではありません。
エングラムに不幸な幼児体験や精神的外傷が記録されていても、現在の精神的な習慣・過去の経験・未来に対する態度などが、エングラムに影響を与え、修正・変化させます。
そしてこのエングラムは、活用されればされるほど強く記録され、使われないと徐々に薄れていきます。
過去の辛い経験をバネに成功している人は、その過去をプラスに捉えているということですね。
予告

【最終章】豊かな人生を
・生命力は自分の心が創る
・外科医が傷を手当てし、神が治し給う
・やりたいことを創り出せ