
生命力は自分の心が創る

人間の体は、目標志向の精巧な仕組みをもったシステムです。
このシステムに生命を与え、それを動かすは人間の心です。
人間は機械ではありません。
電気がそれを伝える電線ではないのと同じ理屈です。
人間の本質は、生命力とか活力、意識、知性、同一性の感覚などを総合した「自我」です。
「生命力」を科学的に立証したモントリオール大学のハンス・セリエ博士は、数々の実験の結果、「順応エネルギー」という概念を提唱しました。
それは人間の基本的な生命力のことですが、一生涯を通じて遭遇するストレスに順応するために要するエネルギーのことです。
身体に外傷や寒冷、精神的ショックが加えられると、生体はこれに対処しようとしますが、その反応を起こす生体の状態のことを、セリエ博士は「ストレス」と名付けました。
これはセリエ博士の「ストレス学説」という形で、鍼灸科の授業で習いましたよね。
「ゲートコントロール説」とか他にも色々ありましたが、僕はだいたい忘れてます(笑)
セリエ博士の数多い業績のひとつに「人間の肉体は、それ自体が健康を維持するようにできており、病気を治し、老化に対処して若さを保とうとする機能を持っている」というのがあります。
セリエ博士は、肉体がそれ自体を治療し得ることを証明しただけでなく、それが「唯一の治療法」であることも証明しました。
薬品や手術やその他の治療法は、肉体の防御機能に欠陥があるとき、それを刺激したり和らげたりする効果があるだけです。
ここは僕らも同じですよね。
僕らは「治す」のではなく、「治る」お手伝いをする立場です。
あくまでも「治す」のは患者さん自身です。
セリエ博士が言っているのは、西洋医学も東洋医学も、その点に関しては考え方は同じということですね。
外科医が傷を手当てし、神が治し給う

「病は気から」と言われます。
例えば、著者の関わった患者には、早く治るタイプと、そうでないタイプがあります。
早く良くなる患者を観察すると、この人たちは単に「良くなる」ことを期待しているだけではなく、「私には仕事が待っている」とか「やり遂げなければならない目標があって、こんなところでグズグズしていられない」といった、治りたい理由を持っています。
この人たちは、「心の中にある成功の仕組み」を活用する態度を持っています。
楽天主義とか快活さ、自信といった心的状態は、治癒を促進し、若さを保つ働きをします。
人間が持っている🐼は、人生を充実させるエネルギーを与えてくれます。
プラシーボ(プラセボ)効果も、これに含まれるそうです。
多くのサラリーマンは、定年退職すると急速に老人くさくなります。
これも、自分の生産的人生は終わったという「自分自身の気持ち」がそうさせます。
待ち望むものも何もないし、もはや自分は不要な人間なのだと感じます。
そして、「疲れ果てた」という自己イメージを創り出してしまいます。
こういう人たちは、仕事から引退しただけでなく、人生からも引退したと思い込んだために、自らをダメにしてしまっています。
現代社会の風潮の影響で、「オレは用済みの人間だ」と思ってしまったり、自尊心や勇気、自信を萎ませる働きをしてしまいます。
しかし、こうした考え方は、時代遅れの非科学的な概念です。
かつて心理学者たちは、「人間の精神力は25歳で最高潮に達し、以後は徐々に衰微していく」と考えていました。
しかし最近は、「人間は35歳ぐらいで精神の働きが最高潮に達し、同じレベルを70歳過ぎても維持できる」ということが明らかにされています。
となると、僕は今ピークちょっと過ぎですね。
でもピークが維持できるみたいなので、今まさにピーク!!かな・・・!?笑
やりたいことを創り出せ

私たちは暦によって年をとるのではなく、日常の出来事やそれに対する心の動きで年を取るのです。
アーノルド・A・ハットシュネッガー博士
シュワちゃんちゃいますよ(笑)
ミケランジェロは、傑作といわれる絵のいくつかを80歳過ぎてから描いていますし、ゲーテも「ファウスト」を80歳過ぎてから書いています。
その他にも、かなりの高齢で大活躍した人はたくさんいます。
この人たちは、過去に対してではなく、未来に対して限りなき情熱を燃やしたんです。
なので、精神的に老化する暇がなかった。
創造性は一種の生命力の特性のひとつですが、その本質は、未来を見つめ、目標を持ち、それを達成したいと強く願うことです。
人生に対する熱意を生み出し、心豊かな人生を送るために、「やりたいこと」を創り出します。
その欲求を持ったときから、心豊かな人生を享受できます。
ジョン・シンドラー博士は『365日をどう生きるか』という有名な本の中で、人間が持っている6つの基本的欲求を紹介しています。
- 愛を求める心
- 安全を求める心
- 創造的な表現をしたいという心
- 認められたいという心
- 新しい体験をしたいという心
- 自尊心を傷つけられたくないという心
マズローの5段階欲求も同じような感じですが、著者はこれらの欲求に、もうひとつの欲求「やりたいことを持ちたいという心」を付け加えたい。と言ってます。
なので・・・
- 愛を求める心
- 安全を求める心
- 創造的な表現をしたいという心
- 認められたいという心
- 新しい体験をしたいという心
- 自尊心を傷つけられたくないという心
- やりたいことを持ちたいという心
こうなりますね。
生き方そのものは、適応性のあるものです。
生きていることは目標そのものではなく、目標への「手段」です。
生きることは、大切な目標を達成するために取り得る手段のひとつです。
生きることを目標への手段として多様な形で適応させることができるなら、また、生命力を必要とする目標を持ち、それを目指して行動するように自分自身を位置付けることができるなら、より強い生命力を得られます。
「明日を楽しもう」と強く願うとき、特に、なすべき大事なことがあり、行くべき場所があり、喜びと期待を持って未来に臨めば、欲求を満たすことができます。
自分自身を「無価値な存在」だと思い込むことは、神を冒涜するのと同じだ!!ぐらいに書かれてます。
著者からのメッセージ

本書に書かれていることは、私の患者さんに「充実した幸せな人生」を手にする考え方と方法を提案し、そこから得られた成果を多くの先人の名言を介してわかりやすく解説したものです。
患者さんたちはそれを実行することで、幸せを掴んでくれました。
本書を読まれたあなたも、同じように幸せになってください。