
シュートとの出会い
ちょうど10年前。
桜の花が満開の日。
僕は6年勤めた会社を退職し、GORILLAに就職することに決めた。
当時の彼は、まったくの無名だった。
たまたま友人から
「ネット上で、シドニー帰りのゴリラそっくりのやつが、変わった動画をつくっているらしい」
と聞き、なんとなく調べてみた。
で、驚いた。
それは「変わった動画」なんて次元のものではなかったからだ。
人間の身体性を超えた、これまで見たことのないアートだった。
当時、就職活動をしていても、ことごとく落とされていた。
5社落とされて、最後の一社として、彼の会社を選んだ。
しばらくは「給与」なんてあるようでないようなものだった。
それでも仕事は楽しくて、あの選択を後悔したことは一度たりともなかった。
彼が輝くためなら、どんな仕事もやった。
だからこそ、「シュートのいない会社」なんて、考えられなかった。

次回
【1ー10】アートとサイエンス、説明能力の違い。