
豊富なα-リノレン酸があなたを健康に!
オメガ3系脂肪酸が、油でありながら様々な健康効果をもたらすことは、ここまで何度も言及してきましたが、そのオメガ3系脂肪酸を摂取するのに最も理想的なオイルが「えごま油」です。
その大きな理由のひとつが、花粉症やアトピーなどのアレルギー反応の抑制、動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中などの生活習慣病のリスクの低減が期待できるα-リノレン酸が豊富に含まれていることが挙げられます。
脂肪酸の構成比でいえば、α-リノレン酸が60%以上を占め、食用油の中で最も高いと言われています。
このα-リノレン酸が体内でEPAとDHAに変わり、エイコサノイドやドコサノイドという生理活性物質を産生します。
この物質は血圧を低下させたり、血管を拡張させる作用を持つため、全身の血流を促すことから、たくさんの身体に良い効果を生み出すのです。
またEPAとDHAは魚類、特に青魚に多く含まれ、頭が良くなる栄養素として広く知られていますが、脳の認知機能の向上や心のバランスを整えるのに効果があると言われています。
実際に1997年に発表された「魚介類の摂取と鬱状態との関係」という論文によれば、魚をよく食べる国ほど、国民のうつ病の罹患率が低いというデータが発表されました。
海に囲まれ、豊富な漁獲量を誇る日本は、1997年当時、ひとり当たり1日平均で約100gの魚介類の消費量があり、うつ病などの気分障害の患者数は約43万人とかなり低く抑えられていました。
しかし近年、魚介類の消費量は下がり続け、2013年には1日平均73gにまで減っています。
それと反比例するかのように気分障害の患者数は上がり、2005年には約92万人、2008年には104万人にまで増加しました。
このように、EPA・DHAの摂取量と気分障害の発症率には相関関係があることは明白なので、魚介類とともにオメガ3系脂肪酸を多く含むえごま油を日々の食生活の中で積極的に摂取していきましょう。
よく食べる料理にかけてみよう!

原材料の「えごま」は、元々インドや中国で作られ、日本では縄文時代から栽培されてきたという歴史が残っていて、日本最古の油脂植物といわれています。
平安時代初期から灯明や塗料などに用いられ、その後800年間に渡り、様々な用途で使われてきましたが、江戸時代後期に、より生産効率の良い菜種が舶来したことで徐々に生産量が減っていったという歴史があります。
しかし近年、その高い健康効果が注目を浴びて、少しずつ認知が広がっていっています。
粘度が低く、香りも鼻につくほどきついものではないため、多種多様な料理に合わせることが可能です。
ただし、加熱調理には適さないため、卵かけご飯・味噌汁・納豆にかけたり、ドレッシングのベースにするなど、可能な限り栄養を損なわない食べ方をオススメします。
