
サルコペニアは、筋肉が量的にも減少し、筋肉が低下して移動が困難になった状態を指します。
ヨーロッパで栄養学や老年医学に取り組む学会の作業部会が2010年に提唱した概念で、「歩行速度1m/秒未満」「握力▷男性28kg未満・女性18kg未満」であれば、サルコペニアの可能性があります。
原因は、加齢による骨格筋の減少・速筋線維の減少・筋肉のエネルギー源であるミトコンドリアの活性低下・酸化ストレスの増大などが挙げられています。
サルコペニアの治療・予防には、栄養と運動が必要となります。
一方、フレイルは英語の「frailty」が語源で、日本語では「虚弱」と訳されています。
身体だけでなく、心理的にも社会的にも衰えた状態を指します。
- 体重の減少
- 歩行速度の低下
- 握力の低下
- 疲れやすい
- 身体活動量の低下
上記のうち3項目以上を満たすと、フレイルと診断されます。
フレイルの高齢者は、要介護になりやすいという状態にあります。
入院や施設入所を防ぐためには、早期の診断によって適切な介入を受けることが重要です。
フレイルの原因は、前述のサルコペニアだけではなく、個人の生活習慣や人との関わりが影響してきます。
また、糖尿病・心不全・骨粗鬆症などの疾患もフレイルの原因になります。
そのため、フレイルを防ぐには、充分な栄養の摂取・適度な運動・積極的な社会参加・併発症の管理など、本人の自覚はもちろん、家族などの包括的な介入が必要になります。


