
多数決は「天才を殺すナイフ」
「天才と秀才と凡人は、軸が違う?」
「せや。天才は『創造性』という軸で、物事を評価する。対して、秀才は『再現性(≒論理性)』で、凡人は『共感性』で評価する。」

「この3つ・・・。さっき言ってた3択と同じです。」
「より具体的に言うと、天才は『世界を良くするという意味で、創造的かどうか』で評価をとる。一方で、凡人は『その人や考えに、共感できるかどうか』で評価をとる。つまり、天才と凡人は『軸』が根本的に異なるんや。」
「だから永遠に話が合わない・・・・と。」
「せや。」
「でも、そんなの悲しすぎます。きっと話し合えばわかるはずです。」
「甘いわ〜。話し合いですべて解決できるんやったら、なんで戦争はなくならへんねん。なんで学校のイジメはなくならへんねん。話し合えばすべて解決できるとか大嘘や。ちゃうか?」
「うっ・・・・」
「ほんで、本来であればこの『軸』に優劣はない。せやけど問題は『人数の差』や。人間の数は凡人>>>>>>>>>>>天才。つまり、数百万倍近い差がある。だから、凡人がその気になれば、天才を殺すことなんか極めて簡単や。歴史上の人物でいっちゃんわかりやすい例は、イエス・キリストやろな。ビジネスでも同じや。」
「ビジネスでも同じ?」
「職場にもおらんか?あまりに才能豊かすぎて、逆に叩かれて潰されるやつ。」
「たしかに、います。」
「せやろ。ビジネスの世界でもそう。AirbnbやUber、iMac。なんでもそうや、革新的なサービスがいっちゃん最初に生まれたときは、常に『凡人によって殺されそう』になることがほとんどや。当たり前やな。凡人は成果を出す前の天才を理解できひんねやから。」
「でも、そんな簡単に天才が死ぬイメージってないんですが・・・。」
「ちゃう。凡人には武器がある。天才を殺すことができるナイフを持っとる。そのナイフの名は『多数決』なんや。」
「多数決?」
「せや。多数決こそ、天才を殺すナイフとなる。」
僕にとっての天才は、鹿島修人だった。
彼は今まさに、多数決によって殺されようとしている。
「ほんでこれ、大企業でイノベーションが起きひん理由と同じやで。」
次回
【1−6】大企業でイノベーションが起きない理由