
常温で液体の油と、固体の脂
脂質には、大きく分けて「油」と「脂」の2種類があります。
どちらも「あぶら」ですが、その特徴や原料は異なります。
「油」は、常温で液体のものを指します。
サラダ油やごま油など、いわゆる植物性油脂と呼ばれるもののほとんどが該当します。
植物は種や胚芽、果肉などに油を含んでいて、これを搾って抽出したものが植物性油脂と呼ばれます。
一方、「脂」は、常温のときは固体のものを指します。
牛脂や豚脂という名前からわかるように、動物が体内に持っている油脂が基本的に該当します。
牛乳の乳脂肪から作られるバターも脂です。

ただ、油は植物性油脂、脂は動物性油脂と、必ずしもきれいに分かれるわけではありません。
魚油は動物性油脂ですが「油」に属しますし、ココナッツを原料とするココナッツオイルは植物性油脂ですが常温で固体の「脂」です。
このように、「あぶら」と一言で言っても、特徴の異なる油と脂の2種類があるのです。
栄養素としては同じ脂質ですが、身体に与える影響が大幅に異なるので、まずはこの油と脂という分け方をよく覚えておいてください。
ちなみに油には、このほかに鉱物を原料とする原油があります。
機械の潤滑油などに使われますが、人間をはじめ生物による分解が困難なため、食用に用いられることはありません。
